昔、戦争をしていた時に原子爆弾が日本に落とされたけれど、何があったんですか?
説明しよう、1945年の夏、太平洋戦争末期に広島と長崎に原子爆弾が落とされたんだ。この爆弾は町や家を壊すだけでなく、そこに住んでいる人たちの体にも大きな影響を与えたんだ。
どんな影響があったんですか?
原子爆弾が爆発した瞬間に、大量の放射線が出たんだ。普段、私たちが浴びる放射線と比べ物にならないくらいの量の放射線が出たんだ。これによって、見た目はケガをしていないけれど、時間がたつと病気になることや亡くなる人もいたんだ。
身体の外側はケガをしていないけれど、身体の内側をケガしていたんですね。
そう。大量の放射線を身体に浴びたことによって、人々の細胞が壊れてしまったんだ。爆発の後、たくさんの人が気持ち悪くなったり、食べ物が食べられなくなったり、頭が痛くなったりする症状が出たんだ。また、髪の毛が抜けたり、血が出たり、体がとても疲れたりすることもあったんだ。
放射線は、電気を作ったり、病気の治療に使われたりしていてとても便利なものなんだ。でも、大量の放射線を浴びると健康を害することもあるんだ。放射線が私たちの生活を便利にする一方で、こうした放射線の影響について知ることも大切なんだよ。