放射線には、いくつか特別な性質があるという話はしたね。その特別な性質の中でも、今回は蛍光について詳しく説明していくね。
蛍光作用は、物質が光を吸収して、そのエネルギーを別の光として放出する現象なんだけど、放射線による蛍光作用では、放射線を使ってこの現象を起こすことができるんだよ。
いったいどうやって放射線が光を出すんですか?
いい質問だね!放射線は確かに目に見えない光や粒子だから、普通の光とは違うけれど、放射線が物質に当たると、その物質の中の電子がエネルギーを受け取るんだ。
このエネルギーが高くなると、物質は不安定な状態になるんだよ。
なるほど、物質がエネルギーをもらうんですね。でも、その後どうなるんですか?
その後、物質はその余分なエネルギーを元に戻すために放出するんだ。元に戻るとき、物質は光を出すんだよ。この光が蛍光なんだ。
それって、つまり放射線が物質に当たって、エネルギーを与えて、物質がそのエネルギーを光として出すってことですか?
その通り!放射線が物質にエネルギーを与えて、その物質が光を発するわけだよ。ただ、放射線は普通の光よりもエネルギーが大きいから、出る光はそのエネルギーよりも少し低いエネルギーの光、つまり目に見える光として出るんだ。
すごいですね!放射線が光に変わるなんて、なんだか不思議です。
そうだね、放射線と蛍光の関係は少し不思議だけど、科学の中ではとても役立つ現象なんだよ。これからも色々な分野で活用されていくかもしれないね。