原子核の中には、エネルギー的に不安定なものがあるんだ。
不安定なとき、原子核はどうなるんですか?
自分から壊れたりして放射線を出すことで安定しようとするんだ。この現象のことを「放射性壊変(崩壊)」って呼ぶんだよ。
原子核が壊れるときに放射線が出るんですね。
うん。出てくる放射線によって呼び方も変わるんだ。原子核が壊れるときに、アルファ(α)線を出す壊変を「アルファ(α)壊変(崩壊)」、ベータ(β)線を出す壊変を「ベータ(β)壊変(崩壊)」と呼んでいるよ。
原子核がアルファ(α)線やベータ(β)線を出すと、エネルギーが高くて不安定な状態になることが多いんだ。そこで、原子核がガンマ(γ)線を出して安定した状態になろうとすることがあるんだよ。
アルファ(α)線、ベータ(β)線、ガンマ(γ)線はどれも原子核から出る放射線なんですね。
うん。原子核が壊れるときにはいろんな放射線が出てくるんだよ。おもしろいよね!