さっき、空に虹が出てとてもきれいでした!
いつもの空は水色にしか見えないのに、七色に見えるのってふしぎですね。
太陽の光にはいろんな波長の光が集まっているんだよ。その太陽の光が雨などの水滴を通ることで進む角度が変わって、いろんな色に見えているんだ。
光に波長があるんですか?
うん、光は波の性質を持っていて、その波長によって色が違って見えるんだよ。
偏光板という板と、セロハンテープを使って万華鏡を作ると、色がついた材料がなくても、カラフルな光が見えるんだ。これは光と偏光板、セロハンテープの性質のためなんだ。
虹と同じで、他の要素と光の性質がうまくかみ合うとカラフルな色が見えるんですね。
光の性質を体験してみるために偏光板やセロハンテープを使って万華鏡を作ってみよう!
材料と使う道具を確認しよう!
・紙コップ2個
・透明アクリル板
・偏光板
・セロハンテープ
・両面テープ(または のり)
・はさみ
・カッター
・カッターマット
・じょうぎ
準備OK!
2つの紙コップの底をカッターナイフで四角にくりぬこう。
ケガをしないように気を付けよう。小さい子はお父さんやお母さんにやってもらおうね。
偏光板を四角のかたちで3枚切り抜こう。
同じくらいのサイズで切ろう。
紙コップの穴より少し大きいサイズで切ろうね。
アクリル板を四角のかたちで2枚切り抜こう。
偏光板と同じくらいのサイズで切ろうね。
3枚の偏光板のうち2枚を紙コップの底に両面テープで貼り付けよう。
はさみで両面テープを細く切って、偏光板の端に貼ろうね。
残りの偏光板1枚にセロハンテープを重ねて貼ろう。
色んな方向から、たくさん貼ろう!
アクリル板2枚の間にセロハンテープを貼った偏光板をはさみ、紙コップの中に入れて、もう1つの紙コップを上から重ねて完成!
のぞいてみよう!
紫……青……黄色!博士!回したら色んな色に変わります!
万華鏡で見える色は、光なんだ。私たちの目には見えないが、光は波のような形をしていて、波の長さ、波長のちがいで色が変わるんだ。
万華鏡の中で見える光は、みんな波長がちがうんだ!どうして色んな波長の光が万華鏡の中にたくさんあるんですか?
説明するね。
万華鏡を作るときに、テープを貼った偏光板と、テープを貼っていない偏光板を用意したね。光が万華鏡の中に入って、まずテープを貼っていない偏光板を通るね。この時、まっすぐの光になるんだ。この光を偏光っていうよ。 そのあと、偏光がテープを貼った偏光板を通る時にまっすぐだった偏光が変化するんだ。
万華鏡を作る時に、偏光板にたくさんテープを重ねて貼ったけれど、見える色が変わることに関係あるんですか?
その通り!
テープをたくさん重ねて、色々な方向に貼ったよね。貼ったテープの方向や、厚さ、そして波長のちがう光がテープを貼った偏光板を通って様々な偏光に変化するんだ。 そして偏光が何も貼っていない偏光板を通って、さまざまな色が見えるんだ!
もっと色んな色を見てみたい!もっとテープを貼ってみます!