品種改良とは、私たちの生活に必要な動物や植物がもっと良いものとなるように、私たちの手で作り変えていくことだよ。この品種改良の中には、放射線を当てて作り変えていく方法があるんだ。この方法は「放射線育種」と呼ばれたりもするよ。放射線育種は、稲(米)や小麦、花や野菜などの栽培植物で使われている方法なんだ。
いきものに放射線を当てると、いきものの遺伝子に傷がつき、その傷が治されずに残ってしまうことがあるんだ。遺伝子というのは、いきものの体の特徴や性質を決める小さな情報のかたまりのことをいうよ。 この傷によって、いきものが元々持っていた性質や特徴が、急に変わってしまうんだ。これを突然変異というよ。
私たちの生活に必要な稲(米)や小麦、花などの栽培植物の種にわざと放射線を当てて、いきものが持つ本来の遺伝子を突然変異させることで、きれいな花を生み出したり、甘くておいしいくだものを生み出したりしているんだ。
同じくだものの種類でも、いろんな品種があるよね。私たちの味覚に合わせて、おいしくしているんだね。