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グローバルフォールアウト

大気圏内核実験とは、アメリカ、ソ連、中国等による大気圏内(主として北半球の成層圏)での核爆発実験をいいます。大気圏内核実験は1940年代中ごろから開始され、1950年代後半から1960年代前半をピークに大気圏内核実験が盛んに行われていた時代には、これらの核実験で生成された大量の人工放射性核種が環境中に放出され、それらは気流に乗って世界中に降り注ぎました。このような放射性降下物を「フォールアウト」と呼んでいます。フォールアウトの量は大気圏内核実験が禁止される直前の1963年が最も高く、それ以降減少傾向を示しています。

グローバルフォールアウト ※大気圏内核実験の詳細(実験回数等)をご覧になりたい方はこちら

食品へのセシウム移行や消費等の時間的ずれがあるため、日常食中の放射性セシウムの量は1964年が最大となり、その後1967年までに急速に低下し、それ以降は比較的ゆるやかに減少してきました。また、尿中や体内のCs-137(セシウム137)の量も1964年が最大となり、1986年のチョルノービリ原子力発電所事故による影響の結果、日本人の体内からもセシウムの増加が確認されています。
なお、大気圏内核実験によって、Pu(プルトニウム)やSr-90(ストロンチウム90)等も環境中に放出されており、これらは現在でも土壌中にわずかながら残存しています。

グローバルフォールアウト 出典:環境省ホームページ(https://www.env.go.jp/chemi/rhm/current/02-05-16.html
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