2006年に初めての北朝鮮による核実験が実施され、これまでに6回、豊渓里(プンゲリ)で地下核実験が確認されています。
防衛省の試算では、2006年10月の1回目の核実験は、爆発の規模がTNT換算(※1)で約0.5~1kt(キロトン)と推定されていますが、2017年9月の6回目の核実験では、約160ktと過去最大の出力が推定されています。(※2)
回数を重ねるごとに規模が大きくなり、小型化・弾頭化が進んでいる様子が見受けられます。
これまでの核実験から、北朝鮮では、核兵器の小型化を一定程度実現し、技術的には、日本を射程に収める弾道ミサイルに核兵器を搭載し、日本を攻撃する能力を既に保有している可能性があると考えられています。
これまでに核実験実施時に行った緊急時モニタリングでは、明確な影響は確認されておりません。
※1 核爆弾の爆発エネルギーを、同等のエネルギーを発生するトリニトロトルエン火薬の質量に換算すること
※2 広島原爆:約15kt(ウラン)、長崎原爆:約21kt(プルトニウム)

(https://www.mod.go.jp/j/surround/)を加工して作成