燃料デブリとは
燃料デブリとは、原子力発電所の事故で溶けた核燃料が、金属やコンクリートと混ざりあって固まってしまった物質のことです。東京電力福島第一原子力発電所では大量のデブリが発生し、高い放射性物質を含んでいるため厳重に管理されています。燃料デブリは非常に強い放射線を放出するため、近づくと危険です。デブリは場所によって形や成分が異なり、硬い部分もあれば脆く崩れやすい部分もあります。これが取り出し作業を困難にしています。

.https://fukushima.jaea.go.jp/debris/about-debris.html.(参照 2024-10-01).
デブリの取り出し
デブリを取り出すには、位置や状態を正確に把握することが難しく、放射線量が高いためロボットによる遠隔操作が必要です。さらに、取り出した後の保管や処分方法も解決すべき課題です。2021年に2号機でデブリに接触し状態を確認しました。2022年には試験的な取り出しが始まりましたが、本格的な取り出しはこれからです。国際原子力機関(IAEA)、国際廃炉研究開発機構(IRID)など複数の機関が協力して進められています。
※東京電力ホールディングスのウェブサイトはこちら > 燃料デブリポータルサイト