ガンマ(γ)線は非常に透過力が高く、鉛板を用いなければ遮ることができません。試料をそのまま測定しても、試料中の他の物質などに遮られることなく、正しく測定することができます。そのため、目的としているガンマ(γ)線を放出する核種だけに分離することは必須ではなく、試料をそのまま測定することもできます。すなわち、アルファ(α)線放出核種やベータ(β)線放出核種では必要であった「前処理」の操作を、ガンマ(γ)線放出核種の場合には実施しなくても測定が可能ということです。
核種ごとに放出されるガンマ(γ)線のエネルギーは決まっています。そのため、測定結果を見ると、どの核種が含まれているかを確認することができます。ガンマ(γ)線の測定には、ゲルマニウム半導体検出器、NaI(ヨウ化ナトリウム)検出器などが使用されます。
