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ガンマ(γ)線を出す核種ってどんなものがあるの?

ガンマ(γ)線を放出する主な核種

Cs-137(セシウム137)
原子炉の運転で生成される核種ですが、大気圏内核実験や原子力発電所事故により自然環境中に放出されました。ベータ(β)壊変してBa-137m(バリウム137m)になり、同時にガンマ(γ)線を放出して安定なBa-137(バリウム137)に変わります。環境中に残留する人工放射性核種の一つです。半減期は30.08年です。

I-131(ヨウ素131)
原子炉の運転で生成される核種ですが、大気圏内核実験や原子力発電所事故により自然環境中に放出されました。ただし、半減期が短いため、環境中には残留していません。ベータ(β)壊変してXe-131(キセノン131)になり、同時にガンマ(γ)線も放出します。医療分野において、甲状腺の治療に活用されています。半減期は8.0252日です。

Co-60(コバルト60)
原子炉の運転で生成される核種ですが、大気圏内核実験や原子力発電所事故により自然環境中に放出されました。ベータ(β)壊変してNi-60(ニッケル60)になり、同時にガンマ(γ)線も放出します。非常に強力なガンマ(γ)線を放出するため、放射線源として医療分野や工業分野などで幅広く活用されています。半減期は1925.28日です。

ガンマ(γ)線を出す核種ってどんなものがあるの? 出典:一般財団法人 日本原子力文化財団.“原子力・エネルギー図面集|エネ百科|きみと、未来と。".2016-03-14.
https://www.ene100.jp/zumen/6-1-5.(参照2024-10-01)
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